山咲博昭の活動記録 -大学職員の学習ポートフォリオ-

27歳の誕生日を機に日々の学習記録をブログを始めました。大学院や勉強会等での学びによる気づきを記録していきます。 また、たまに勉強会・交流会とのイベントの案内も行っていきます。 twitter:@hysaki

【第3機関別認証評価】大学基準協会主催 大学評価実務説明会から見る第3期機関別認証評価について②

以下のブログを更新してから約1年半経過しました。

hiroaki1214.hatenablog.com

シリーズ化すると言っておきながら、更新できずに申し訳ありませんでした。

「大学評価結果(分科会案)」の送付時期(第2期と変更なし)

2018年度も中盤に差し掛かり、大学基準協会における第3期機関別認証評価も書面評価が進み、実地調査が間近になってきた頃でしょうか。

実地調査は、原則として大学の本部が置かれているキャンパスを対象とし、9月下旬(夏期休暇終了後)から 10 月下旬までの連続する2日間に行います。

引用元 大学基準協会発刊『大学評価ハンドブック』39頁(2018年4月改訂)

また、各大学に対して「大学評価結果(分科会案)」が届く時期でもあります。

 実地調査の実施5週間前までに「大学評価結果(分科会案)」と実地調査当日のスケジュール(案)を送付します。これをもとに以下の資料を作成し、実地調査実施日の 10 日前までに本協会に提出してください。

 引用元 大学基準協会発刊『大学評価ハンドブック』41頁(2018年4月改訂)

つまり、上の2つから整理を行うと、9月下旬に実地調査がある大学からすると「大学評価結果(分科会案)」が届くのは8月中旬に、10月下旬に実地調査のある大学は9月下旬に届くことになります。届いたとき、どのような指摘がなされているか、といった「提言」と呼ばれる箇所に着目される方が多いかと思います(その次に「評定」→「質問事項」→「総評・概評」といった順にみられるでしょうか)。

今回のブログでは、第2期から第3期に移行するにあたり、「提言」の名称や取扱いにどのような変更があったのか、簡単に説明していきます。

「提言」の取り扱い(第2期から変更あり)

 第2期から第3期にかけて変化したのは、以下の表の通り、①名称、②改善義務の変化といったところになります。なお、豆知識として、名称は第1期から第2期においても変化しています。

第2期

 

第3期

努力課題

改善義務なし

改善課題

改善義務あり

改善勧告

改善義務あり

是正勧告

改善義務あり

第3期における「改善課題」に相当する「努力課題」は、「改善報告書」の提出時における改善義務が「なし※」から「あり」に変更されています。

(※改善するかどうかは各大学の判断に委ねられるが、改善が必要ないと判断した際には大学といての見解を示す必要があります。)

そのため、「提言」の中でも改善義務のある両者(「改善課題」「是正勧告」)については注意して確認する必要があるでしょう。

次回予告

「提言」の中でも「改善課題」「是正勧告」は、いくつかの法的根拠や大学基準協会が定める指針に基づき指摘されることになっています。次回はどのような法的根拠や指針が定められているかについて説明していきます。