山咲博昭の活動記録 -大学職員の学習ポートフォリオ-

27歳の誕生日を機に日々の学習記録をブログを始めました。大学院や勉強会等での学びによる気づきを記録していきます。 また、たまに勉強会・交流会とのイベントの案内も行っていきます。 twitter:@hysaki

【第3期機関別認証評価】「大学評価結果(分科会案)」回答時の追加根拠資料の提出について

さて、第3期機関別認証評価について実務面からいろいろとお話をしてきました。前回は「大学評価分科会(分科会案)」質問事項への回答及び見解の提出準備についてお話をしてきましたが、追加で提出する資料について補足も含めて説明しようと思います。

前回の記事は以下からご覧いただけます。

hiroaki1214.hatenablog.com

 

追加の根拠資料提出について

  1. 「大学評価結果(分科会案)」に対する質問事項への回答、見解の作成

  2. 根拠資料の集約と整備、根拠資料一覧の作成

  3. 面談・学生インタビューへの参加者調整と名簿・席次表作成

  4. 実地調査当日のスケジュール作成

  5. 面談会場の手配、お弁当などの手配などの庶務業務

【第3期機関別認証評価】「大学評価結果(分科会案)」受領からその提出まで」より

以上が「大学評価結果(分科会案)」を回答する際に必要であるタスクをまとめたものです。そのうち、今回は「2.根拠資料の集約と整備、根拠資料一覧の作成」について、詳しく触れていきたいと思います。

大学基準協会発刊の『大学評価ハンドブック』を見ると、根拠資料に関わる提出資料として以下のものが挙げられております。

5)実地調査前の資料等の準備

① 「大学評価結果(分科会案)」(実地調査における質問事項に対する回答及び「大学評価結果(分科会案)」に対する見解を記入したもの)
② 上記の根拠となる資料(うち、事前提出が可能なもの)
③ 「提出・閲覧準備資料一覧」(様式8-2)
※ 一覧化する対象は、下記です。
・ ②の資料(事前提出せず当日準備する資料を含む)
・ 4月段階の「提出資料一覧」で「実地調査」としていた資料(「点検・評価報告書」の根拠として用いた資料で、4月提出を見送ったものや、学部・研究科別に作成している資料のうち実地調査において準備が必要なもの(資料6「根拠資料について」で指定しているもの)。
※ 一覧化するに際しては、事前提出するものなのか、あるいは当日準備するものなのかが分かるようにしてください。

・・・(以下略)・・・

大学基準協会発刊『大学評価ハンドブック』41頁

以上の記述を見ると提出する根拠資料には、三種類に整理できます。

  1. 「大学評価結果(分科会案)」の回答・見解に対する根拠資料(事前提出可)
  2. 「大学評価結果(分科会案)」の回答・見解に対する根拠資料(当日閲覧)
  3. 学部・研究科に関する提出必須資料(4月の提出時に出していないもの)

1つ目は、「大学評価結果(分科会案)」の回答・見解の記述内容を裏付ける根拠資料です。これについては上記の通り、事前提出可能なもの、と、当日閲覧とするもの、の2つに大別することができます。

特に、当日閲覧とするもの、について、どういった資料が考えられるでしょうか。

  1. 学生名簿や成績など個人情報が記載されているもの
  2. 重大な意思決定を行い、あまり事前にデータで渡せない資料(教授会の議事録、大学の学部長会議の記録など、教員評価等を行っている場合はその評価結果など)
  3. 大部な冊子体の資料 など

3つ目はデータ提出できれば問題ないですが、1つ目、2つ目については、やはりリスクを考えても提出できないものになります。その場合は、提出資料一覧の資料名称の最後に【閲覧】と、当日閲覧であることがわかるようにしたらよい、とのことです。

どの資料をどこまで提出するか、それを「CD-R」に格納するまでにあらかじめ考える必要があります(CD-Rにコピー後だとやり直しがきかないので…。そういった点を踏まえると、CD-RWでの提出は方法の一つです)。

次回予告

次は実地調査のことについて触れようと思いますが、他に実地調査までに準備するようなこと、資料の差し替えなどあった際の対応方法についてもお話ししていこうと思います。また、第3期機関別認証評価について記事を何本か書いてきましたが、乱立してきましたので、どこかで今まで書いた記事をまとめられるようにしたいと思います。

【振り返り】2018年度秋学期1週目を終えて(後半)

さて、秋学期の授業、水曜7限以降の後半3科目について引き続き振り返っていきたいと思います。前回の記事は以下からご覧いただけます。

hiroaki1214.hatenablog.com

では、今回は後半3科目について振り返ります。

 2018年度秋学期履修科目一覧

  1. 英語文献研究(比較福祉政策論)【火6】※
  2. 政策ネットワーク論特別研究【火7】(公共)★
  3. 政策分析特別研究【水6】(公共)★
  4. 人的資源戦略論特別研究【水7】(企業)
  5. 組織行動論特別研究【木6】(企業)
  6. 市民社会論特別研究【金6】(ソーシャルイノベーション

★は自分が所属するコースで1科目は修得する必要があります。
※は選択必修科目で1科目は修得する必要があります。 

 人的資源管理論特別研究【水7】

この科目も前期課程・後期課程合併科目であるため、受講者は12名と大学院の授業にしては多い科目でした。この科目は、教育訓練、教育制度について多様な観点から見ていく、というものです。経済学や教育社会学の観点から教育訓練について捉えつつ、教育制度のうちの一つ「大学院教育」について諸外国の制度を比較するなど、多様な観点なら「教育」について考えていく、とのことでした。特に、個人的に「大学院教育」の在り方についての課題には興味があるため、本講義ではこの点について深めていきたいと考えております。

 

組織行動論特別研究【木6】

この科目も前期課程・後期課程合併科目であり、この秋学期に受講している科目の中で一番受講者の多い、13名でした。内容としては、社会調査のデータを分析するための統計法について学ぶものです。授業内では、座学も交えつつ、実際にPCを使いながら統計に関する技能についても高めていくというものです。初回授業では「データの見方」についてでした。統計学は一度「わからない」状態になると、ずっとわからなくなるので、そうならないように丁寧に、かつ、適宜質問を受け付ける、という授業の進め方とするとのことです。

 

市民社会論特別研究【金6】

この科目の受講者は5名でした。「市民」という対象について定義し、その上で実際の市民活動について事例を交えつつ、講義が進むというものです。授業内では各受講者が1度は発表を行い、それについてディスカッションを行う、というものとなっております。この授業も前期課程・後期課程合併科目ですが、比較的、人数も少ないのでこじんまりとディスカッションしながら進んでいくとのことです。

 

まとめ

この秋学期は、①統計的な知識・スキルの向上、②自らの研究テーマに関わる専門的知見の獲得、③英語力の向上、といったところが主な授業内での目標となります。加えて、幅広い授業を履修していることもあり、春学期とは違った院生との知り合うことができたので、そういった研究科内のネットワークも構築し、春学期に引き続き交流する場、機会を設けていきたいと思います。

 

【振り返り】2018年度秋学期1週目を終えて(前半)

さて、今週はじめに始まりました大学院。今日で無事に(?)1週目が終了しました。履修科目が6科目で、火曜から金曜までの連続ということで少しクタクタです。秋学期の履修科目や選択の経緯については以下の記事からご覧いただけます。

hiroaki1214.hatenablog.com

それでは初回はガイダンス及び受講者間の自己紹介が中心でしたが、簡単に今週の授業を振り返ってみましょう。まず、今回は前半3科目について振り返ります。

 2018年度秋学期履修科目一覧

  1. 英語文献研究(比較福祉政策論)【火6】※
  2. 政策ネットワーク論特別研究【火7】(公共)★
  3. 政策分析特別研究【水6】(公共)★
  4. 人的資源戦略論特別研究【水7】(企業)
  5. 組織行動論特別研究【木6】(企業)
  6. 市民社会論特別研究【金6】(ソーシャルイノベーション

★は自分が所属するコースで1科目は修得する必要があります。
※は選択必修科目で1科目は修得する必要があります。 

 英語文献研究(比較福祉政策論)【火6】

こちらの科目は、博士後期課程の学生を対象に開講されており、テーマも「比較福祉政策論」と限定されているため、受講者は3名でした。受講者の興味関心に沿って英語文献を選択し、それをパラグラフごとに読み進めていく、といった授業の進め方をする、とのことでした。

 

政策ネットワーク論特別研究【火7】

この科目は前期課程・後期課程合併科目であるため、受講者は12名と大学院の授業にしては多い科目でした。この科目は、シラバスと担当教員で選んだ科目でもあります。担当の先生とは、入学前に大学関係団体の研修でお会いし、お話が面白かった印象が残っていました。加えて、シラバスには政策ネットワークを含めていくつかのモデルや理論(ゲーム理論も使うようです)を扱うと記載されていたために履修した、ということもあります。印象深かったのは「緩やかなネットワーク、弱いネットワークの方が、強固過ぎるネットワークよりも機能する」というお話でした。そういったアクター間の関係性が政策のアウトプットにどのように影響するのかを考えるのが政策ネットワーク論とのことでした。

 

政策分析特別研究【水6】

この科目も前期課程・後期課程合併科目で、受講者は6名(聴講含む)でした。主にPCを利用した統計分析を行う授業で、次週以降は、前半は座学、後半はPCを使った演習、というスタイルで進めていく、とのことでした。

春学期に統計の授業は履修したのですが、自分の知識不足、実習不足もあり、知識・スキルを修得しきれなかったため、履修したという背景があります。あとは、質的研究法を中心に研究を進めていますが、やはり、量的なデータも含めたエビデンスがある方がよいかと思い、今学期は重点的に学んでます!

 

次回予告

次回は、水曜7限以降の後半3科目について振り返っていきます。しかし、ガイダンス中心だというのに1週目で結構疲れがでました。少し土日はゆっくり休みます!

 

 

【生活】スキャナ購入しました!

以前の記事で話しておりましたが、「スキャナ」購入の件についてご報告させていただきます(以前の記事は以下からご覧いただけます)。

 

【生活】スキャナが欲しいかも・・・ - 山咲博昭の活動記録 -大学職員の学習ポートフォリオ-

 

想定していた使用用途は以下のとおりです。

  • 教科書、配付資料のスキャン
  • 学会誌等のスキャン
  • 研究に関連する書籍のスキャン

そして、今回購入したのは、以下のスキャナです。

このスキャナは、この8月に発売されたキャノンの最新機種です。従来のスキャナと大きく機能は変わらないのですが、「縦置きスキャン」が可能という、謎の機能がついております。「縦置き」ができるということで、場所を取らない、といったメリットがあると言えます。

このスキャナには大学院の資料、書籍や文献等のスキャンでガンガン活用していきたいと思います!また使用感想も含めて機会があればご報告させていただきます。

【生活】スキャナが欲しいかも・・・

さて、とうとう秋学期の授業が始まりました。春学期からずっと思っていたのですが、どうしても教科書を含む文献や配付資料等をずっと持っていくとだんだんとカバンが重くなるため、自宅にスキャンを買おうかと検討中です。想定される使用用途は以下のとおりです。

  • 教科書、配付資料のスキャン
  • 学会誌等のスキャン
  • 研究に関連する書籍のスキャン

以上のような感じです。

ご覧頂いたらわかるように、文書のスキャンなので画素は「300dpi」程度使えれば問題ないかと思います。なので、今のところ考えうるスキャナーは以下のとおりでしょうか。

上の2つはメーカーが違うだけでほとんど同じですけど、一番したのは値段ははりますが、非破壊系で使い勝手が良さそうなスキャナーです。けど、値段を含めて2つ目のスキャナーが現実的に良いかな、と考えています。

ちなみに現状としては、以下のスキャナーを持っています。これは書籍についてはスキャンできないので、以上の3点について悩んでいる感じです。

また、検討して購入したスキャナーについてご報告させていただきます。

【振り返り】「Visual Practitionar〜グラフィックファシリテーション入門編」を受講して

先日、9月24日(祝)に、「Visual Practitionar〜グラフィックファシリテーション入門編」に参加してきました!

hiroaki1214.hatenablog.com

今回参加してみて学んだことや感想は、以下の通りです。

  • 絵を描く苦手意識が吹き飛んだ
  • 絵の上手い、下手ではなく、いかに絵(グラフィック)を通じて相手に伝わる絵を描けるかがポイント
  • 顔の表情は「目」「まゆ」「口」で100通りになる
  • 人の描き方にもポイントがあって、そのポイントを押さえれば簡単に描ける様になる
  • 今までの「文字」による議論の見える化よりも、「グラフィック(絵)」による議論の見える化の方が、すっと頭に入ってきて議論しやすい
  • ↑(実際に市役所などの会議等でも活用され始めている)
  • 語りが見える化されることで、そのグラフィックを見つつ対話を続けることで、「新たな気づき」が生まれることもある
  • 全身を使って描くので体が勝手に鍛えられるかも…(気づいたら筋肉痛でした笑)

もっと学んだことはありますが、ざっと雑感を書くと以上の感じです。

今回学んだ「グラフィック・ファシリテーション」という技法は、ここ数年で日本に入ってきた手法とのことです。今回のセミナーで紹介された書籍によれば、起源が以下の通り、言及されています。

古くは1970年代にアメリカ西海岸を中心に、住民参加のまちづくりや非営利組織の話し合いの中で用いられたのが始まりと言われています。

清水淳子(2017)『Graphic Recorder 議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』㈱BNN新社

日本に入ってきたのが数年前ということもあり、なかなか文献等も海外の書籍を翻訳したものばかりで日本人が執筆した書籍はあまりないようです。「時間を覚えるのが苦手」「文字を覚えるのが苦手」といった方々にとっても「グラフィック」だと認知がしやすいということで教育機関でも徐々に広がりつつある、とのことです。例を上げると明石高専でも実際に授業で使ったり、グラフィック・ファシリテーションの手法を用いた「グラフィック・レコーディング部」が設立したり、徐々に広がりを見せています。

sayo-dem.hatenablog.com

これから大学の授業でも取り入れられたり、教育機関を超えて企業・官公庁でも取り入れられるかもしれない手法ですので、今後も動向をチェックしていきたいと思います。

また、今日のグラフィック・ファシリテーション入門の中で、日々描き続けることで上達する、との話がありました。なので、今回の講座の振り返りをグラフィックで描いてみましたので以下に掲載させていただきます。また、これからも時折、この手法を使って授業内容のまとめや、研修のまとめ、などでも掲載していこうと思います!

 f:id:hiroaki1214:20180924224748j:image

 

【第3期期間別認証評価】「大学評価結果(分科会案)」質問事項への回答及び見解の提出準備

さて、これまではスケジュールについて主に説明してきましたが、今回は実務的な「大学評価結果(分科会案)」の質問事項への回答及び見解を提出するまでの留意事項をお話していきたいと思います。

関連記事として「大学評価結果(分科会案)」受領から実地調査までのスケジュールについて触れた記事がございますので、そちらも良ければ御覧ください。

hiroaki1214.hatenablog.com

提出までのタスク(おさらい)

  1. 「大学評価結果(分科会案)」に対する質問事項への回答、見解の作成

  2. 根拠資料の集約と整備、根拠資料一覧の作成

  3. 面談・学生インタビューへの参加者調整と名簿・席次表作成

  4. 実地調査当日のスケジュール作成

  5. 面談会場の手配、お弁当などの手配などの庶務業務

【第3期機関別認証評価】「大学評価結果(分科会案)」受領からその提出まで」より

 以上のタスクを関連記事では挙げておりました。

さて、実際にこの作業を今回行ってみて感じたことは、報告書提出時よりはもちろん作業量は少ないのですが、その分、どこまで突き詰めてやるのか、というところが問われている気がしました。その理由はやはり、「時間が足りない」ということが一番に挙げられます。完璧を求めて作業を行うと、終わりが見えなかったりします。誤字脱字や文章の構成を気にし始めるととまらなくなります。なので、どこかで踏ん切りをつける必要があります。これは他の仕事でもそうなのですが、「踏ん切り」は大事です!

他に事務的には当然のことではあるのですが、時間がない分、「照合作業」が疎かになりがちなのです。もちろん一番最後、提出前には必ず照合を行うわけですが、やはり抜けは出てくる訳です。。。なので、一人、二人、三人と一人でも多い人に目を変えて見てもらう。確認する作業は色々あります。

  1. 面談出席者・インタビュー学生の名簿と席次表の照合
  2. ①「質問事項への回答・見解」に記載の根拠資料が、②「根拠資料一覧」、③「根拠資料」が単純にズレがないか。また、回答本文(①)に対する根拠として当該資料(③)がちきんと根拠になっているのか。
  3. 回答本文・見解に変更履歴やコメントなど作業コメントなどが残っていないか。

この他、回答本文自体も人の目を変えてみることも大事です。やはり、主観的な表現にとどまっており根拠を示せていない、文意が読み取れない、質問に対する回答になっていない、といったことが生じます。特に、一つの質問事項に対して複数の質問が混ざっており、それに対して答えきれていないケースも生じることもあります。なので、なんでも目を変えて見ることが大事です。

あとは提出期日が迫った際に、いかに作業に対して人的資源を投入できるか、各作業に対して事務局内で役割分担ができるかどうか、投じられる範囲の人的資源でどれくらいの時間で作業が行えるのかの試算を行う、といったことが肝になるかと思います。

まとめ

今回のブログを簡単にまとめると以下の通りになるでしょうか。

  • どこかで踏ん切りが必要である
  • 人の目を変えて照合や文章の確認を行う
  • タイムスケジュールと人的資源の配分を考えて役割分担を予め行う

また引き続き更新していきますね。